告白的読書論 (中公文庫 い 119-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年1月23日発売)
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本棚登録 : 71
感想 : 10
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「わかる」というのは、自分の外部にある知識なり思想なりを咀嚼して体内に摂取し、自己の一部をなす構成要素として同化するなけでなく、それをみずからの意志でいつでも自由に活用できるようにすることである。

栄養分が百パーセント吸収される書物などそもそも存在しないのであってある程度消化しきれない部分が残るからこそ、人は時間をおいて同じ本を読んでみようと思うのだし、関連する別の本を求めて読書を続けていくのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月7日
読了日 : 2013年2月7日
本棚登録日 : 2013年2月7日

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