タイトルにかなり期待して読み始めたが、ちょっとインパクトに足りなかった。
有名どころのイノベーターとその会社の特徴を紹介している部分がほとんどで、目を見張るほどのひらめきは与えてくれなかった。
それは、この本をきっかけに自分で行動して、洞察して、実験して、コミュニケートして見つけろと言うことなんだろうな。
きわめてイノベーティブな企業の( この本によく出てくる書き出しの文章で、最後まであまり好きになれなかったフレーズ )経営者は、ほとんどがイノベーティブ、言い換えれば イノベーティブな企業は、そのイノベーティブな創業者のビジョンからほとんどの場合影響を受けていたということだった。
そういう意味では、第二世代を迎えたアップルなどは、これからその企業力の真価が問われることになるのだろう。
すでに、イノベーティブなカリスマ経営者を失っているソニーが、その引き合いに何度か書かれているところは、寂しさを感じてしまった。
最後は、イノベーティブであれ、数多くの失敗をしろ、さまざまな世界とコミュニケートしろ と謳う。 元気付けられはしたが、昔から言われていること。 それでもイノベーションを目指しても衰退してゆく企業がある現実から、 その先のブレークスルーをこの本には説いてほしかったと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月12日
- 読了日 : 2012年9月12日
- 本棚登録日 : 2012年8月11日
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