確率論的思考 金融市場のプロが教える 最後に勝つための哲学

著者 :
  • 日本実業出版社 (2009年9月18日発売)
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本棚登録 : 225
感想 : 19
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積読の中から読みやすそうだったので読書開始。

世の中は不確実性に満ちており、ニュートン力学的な決定論的な考え方、筆者の言葉を借りれば因果論、結果論、二元論、努力万能論を総称して非確率論的な思考はハイリスクだ。
不確実性を前提に、物事を確率論的に捉える思考が肝要であり、その思考の特徴は
1. 多様性の確保
2. 失敗の許容と活用
3. 長期的視点
4. 認知バイアスの回避と統計的手法
5. 仮説・検証型アプローチによる予測
7. 試行錯誤で少しずつ作り続けていく
という点にあるとしている。

種々の挿話をさしはさみ上記の結論を引き出しているが、歴史についての記述は筆者オリジナルな視点かもしれないものの、それ以外についてはどこかで見たな・・・というエピソードが多い。
途中まで読んだので義務感で読んでしまったが、果たして、読者としてどのような人をターゲットにしたのかよくわからないまま読了。
ディラー向けの心得帳みたいなもんか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2010年11月23日
読了日 : 2010年11月23日
本棚登録日 : 2010年11月23日

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