透明になれなかった僕たちのために

著者 :
  • 河出書房新社 (2023年11月8日発売)
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本棚登録 : 1122
感想 : 42
3

誰かを殺したいと思ったことはあるか。そんなあらすじに、ぎょっとしながらも興味を惹かれて読み始めた。
誰しも本気でなくても、もう死んでしまいたいと思ったことはあると思う。人生に面白みがなく、いつ死んでもいい。だけど漠然と人を殺してみたいと感じていた主人公アリオ。世間で起きる殺人事件を織り交ぜながら自身の出生の謎に迫っていく。


現実的ではないような展開もあるけれど、DNAに残された記録とか未来のサスペンスドラマのようだとも思った。

生きていてもつまらない。そんな風に思うこともあるけど、誰かが死んでしまった時にもっと○○しておけばよかった、と思いたくない。1日を大切に生きていきたいなと最後には思える本だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月23日
読了日 : 2024年1月23日
本棚登録日 : 2024年1月23日

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