『省察』は指示語が多くやたら一文の長い、読みにくい訳文だった。原文には忠実なのだろうけど、初めて読む本としては選ぶべきでなかったと反省。頑張って文章を追ってみたけどあまり理解できなかった。
徹底的に全てを懐疑し検討しようとはするものの、それだとキリがなく答えも出ないため、直観をたよりに認識を進めるデカルト。しかしなお先入観からは脱し切れていないように感じた(「完全性=善=神は欺かない」とか)。
しかし、幻肢痛のように肉体と感覚が分離しているかのような事例を目にしたら、肉体に依存しない魂の存在を考えたくもなるというのは、よく分かる。
また、思ったり考えたり感じたり想像したり といった内面の働きを綿密に分けて把握しているのは、すごいと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2015年2月3日
- 読了日 : 2015年2月3日
- 本棚登録日 : 2015年2月3日
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