仕事上の厄介事が重なって、頭の中がグダグダだった時に読み始めたので、最初の話を読んだ時には「絵本を読んで気持ちが楽になるかいな」「読んだところで辞める社員の穴は埋まらないし」みたいな気持ちだった。
それでも読み進めれば、絵本は色とりどりで楽しそうだし、季節の野菜を使ったスープはおいしそうだし、少しづつ惹かれ出した。
第5話の主人公は仕事にぐったりのイラストレーター。数をこなす日々に追われている彼女が絵の楽しさを思い出すお話は、ささくれだった心に刺さり、こなすばかりで本質を忘れがちな仕事の日常を反省させられた。
本を読んでも辞める社員の穴を埋めれるわけではないが、確かに、何とかしよう、何とかなるよな、今まで何回も乗り越えてきたし、という気にはさせられた。
普通の精神状態で読んでいたらもっと面白かったのだろうなと思え、この本にはちょっと申し訳なかったなというように思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2023年読んだ本
- 感想投稿日 : 2023年6月2日
- 読了日 : 2023年5月31日
- 本棚登録日 : 2023年6月2日
みんなの感想をみる