子どもが聴いてくれる話し方と、子どもが話してくれる聴き方

  • きこ書房 (1998年2月25日発売)
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感想 : 4
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一日一緒に過ごしていると勉強をしないからとか約束を守らないからと最低一回は激怒してしまうし、出かける準備が遅いと嫌みを言ってしまったり、子供が生まれる前に想像していた父親像とギャップがあったので埋めるべく教育本を読んでみました。

ワークショップ形式の本で、ケーススタディーでこういった場合に子供はどう思うか、どういえば良いのかを整理しながら進んでいきます。

ノウハウ本なので参考になった内容と返信例を箇条書き

・子供の話に回答はしない。話を聞いていることをしめし、考えを認める、そして言いたいことを代わりに整理してあげる。
・事態を解決しようとしてはだめ。共感することで自ら解決できることもある。あいづちをつなげて子供が自分で考えを導いていくことができる。
・子供が自分の気持ちを巧く処理できるような返事は、直感としてでてくる親の否定的な気持ちを押さえる必要があることを認識しておく。
・親は子供に「清潔、礼儀、秩序、規則正しさ」を求めているため回答で子供を導こうとしてしまうが、強く求めるほど子供は反発する。
・罰は子供は子供の心を乱して、自分の過ちと直面する機会を取り除いてしまうから無意味。
・お互いの意見を尊重し合う同等な関係が必要だが、そのために大人が常に正しく、子供は導かなくては行けないという考えを捨てないと行けない。

具体的なテクニックとしては

1.子供に選ばせる
 ピアノをやりなさいではなく、ピアノはご飯の前にやる?後にする?ときく
2.質問攻めにしないこと
 ピアノはどうだった?先生はなんていってた?ではなくひとこと帰りなさい
3.子供の質問に慌てて答えないこと
 雨はなんで降るの? なんでだか考えてみよう。
4.その情報を一言で言う
 電気を消しなさいではなく、電気がついている
 なんでお茶をこぼしたの!ではなく、ふきんは台所にあるよ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月11日
読了日 : 2012年8月11日
本棚登録日 : 2012年8月10日

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