医者である父親に殺された母親の体の一部を体内に埋め込まれた四人兄妹。彼らのその後の数奇な生涯とは……。
ダークな想像力によって紡がれる、グロテスクで歪な物語が心地よい。こういうの大好物だよ。幾つもの語りを積み重ねることで虚実のあわいを曖昧にし、”物語”や”わたし”といったテーマを浮かび上がらせる構成も見事。『隠し部屋を査察して』の幾つかの短篇とリンクしてるのも嬉しいね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年12月5日
- 読了日 : 2011年12月4日
- 本棚登録日 : 2011年12月3日
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