ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2017年7月10日発売)
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感想 : 8
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9条のように特定の条項だけに注目して、文言を事細かく解釈しようとすることは、本来の憲法典が定めている意味を見誤る危険がある。

『ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判 (ちくま新書)』(篠田英朗 著) より
"統治権」というものは憲法典で存在しておらず、自衛権も存在していない、と言えば済むのではないだろうか。その上で、11条と13条にもとづいて社会構成員の安全を守る責務を政府が果たす行為について、国際法上は自衛権の規定で合法性が確保されることを確認すれば、十分なのではないだろうか。"

本書は歴史的背景、国際法などを含めた全体的、理論的に開設されている。ものの見方、理解の仕方をも再認識させられる良書でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・歴史
感想投稿日 : 2018年5月28日
読了日 : 2018年5月28日
本棚登録日 : 2018年5月19日

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