精神科医であり、医療人類学者である著者のケアについての論考というより、著者の自伝であり、著者が妻をケアし続けたことで、ケアの本質を考察した著である。著者の妻の病気はアルツハイマーの中でもまれなタイプで、症状の経緯は勉強にもなったが、その中でケアする著者の心の動きには共感した。「ケアをすることによって、ケアをされることの必要性を認識する」「ケアのたましいをたましいのケアに変容させる」という分に本書が濃縮されている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
メンタル
- 感想投稿日 : 2023年11月22日
- 読了日 : 2023年11月22日
- 本棚登録日 : 2023年11月22日
みんなの感想をみる