日本、中国、アメリカにおけるさまざまな格差に関して、ただただ文句を述べている本。格差があることは悪い、という意見には賛成だが、そもそも格差のある現状について誰に対して文句を言ってるか分からない。最終の第6章で「格差をなくすには」を述べたつもりであろうが、その内容がひどい。『所得、住居、学歴などの自らの立ち位置をよく知る』、そこから『格差を気にせず、人と比べず、自分の価値観で生きろ』と…。『格差の多くはお金が解決してくれる』とも…。試験で高得点取るのが教育ではなく、日本の教育は間違ってると言いながら、『高いレベルの教育を受けさせるためには、お金を少しかけていいところに住むべき』…それができないから格差があるんだよ…。あげくの果てには『100円ショップで買い物はしないという節約方法』…。格差に言及し、是正するための方法論を述べているかと途中まで期待していたが、ただ格差に文句を述べた節約本だったらしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本のあり方
- 感想投稿日 : 2019年3月28日
- 読了日 : 2019年3月28日
- 本棚登録日 : 2019年3月28日
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