主人公はどうしようもないダメ親父。
不器用で無責任で社会不適合すぎる男。
でも、だからこそ、親子だとか男女だとか、
純粋に愛というのが、浮き彫りにされて見えてくる作品だと思う。
延々と続く荒野を背景に、淡々と、そしてじっくり物語は進む。
次第に凝り固まっていたものがほどけていくみたいに。
それが、乾いた土に、深深と染み入るように。
ラストの、子供が4年ぶりに会う母親に無条件に抱きつくシーンは痺れる。
誰にでもオススメできる。
だけどやっぱり主人公がダメすぎるので★は4つ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年3月31日
- 読了日 : 2011年3月31日
- 本棚登録日 : 2011年3月31日
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