合流後の夏Bのエピソードと、一触即発な春秋冬と夏Aの出会いその2。
前巻の感想で触れたように、やはり夏B(ナツ側)は内面にフォーカスし、花側は人の集まりの中での対立や調和にフォーカスしているように感じますね。
◆百舌戸要
本巻の夏Bは、百舌さんの巻という印象。
まず、本名が明かされたことがきっかけとなったのか、これまで目元の見えない「顔のない人」だったのが、目元まで描写されるように。
併せて内語も書かれるようになり、物語の登場人物として正式参入したような印象を受けました。
また、彼は何度も「意外」と口にします。
疑問を感じつつも当初の思惑通りになった夏Aに対し、良くも悪くも百舌の想定通りにならない夏B、というように見えます。
それは同時に、百舌さんが人の内面を捉えたつもりになっていることを表しているのでしょう。
キャラの立ち位置的に「成長しない大人」感ありますが、これをきっかけに百舌さん自身も何か成長していくと良いなと期待です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
サバイバル
- 感想投稿日 : 2023年2月8日
- 読了日 : 2023年2月8日
- 本棚登録日 : 2023年2月8日
みんなの感想をみる