拉致〈2〉左右の垣根を超える対話集

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  • かもがわ出版 (2009年12月1日発売)
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感想 : 4

読んでいてなにか感情的におかしなものを感じてしまいました。
この対談の本が日本人のための対談だとはとても思えません。

森達也という人が、「過去に加害しているのだから今は加害されても仕方がないなどと言うつもりはない。過去は過去です。これを理由に委縮などすべきじゃない。でもせめて過去は知らないと。そのうえで抗議すべきことは抗議する。」
と言っています。

全部そうした感じで、拉致をした北朝鮮の側に事情があるから配慮するべきだ、という感じの意見の本です。

わたしの意見では、拉致被害などということは、とても普通の日本人に耐えられる、乗り越えられる日本人としての人間の限界を超えている異常な精神的負担下の状況だということです。

大体この3人の調子では、”例えどんな犯罪や非道な目に日本人が合おうとも、それはやられた日本人が悪いのですよ”という主張です。

ごく普通の日本人達が、安心して生きていけることのできない、日本人としての当り前の日常、日本のために生きていけたはずの人生を台無しにされて拉致されてしまったわけです。
そして北朝鮮で洗脳教育を受ける。

それでは日本は過去に悪いことをしたから、だから日本人はいつまでも半島の関係者の人達にはどんなに非道な、何をされても、されるがままに我慢をして従わなくてはいけない,ということになってしまいます。

そんなことをずっと日本人は心して生きていかなくてはいけないのか?
少しでも日本人が日本のために安心して生きていけるように,日本人皆で力を合わせていくべきではないのか?

わたしは鈴木邦男 森達也 池田香代子の3人が話している内容に対して、とても気分が悪くなり、人間として強い反感と嫌悪感を持ちました。
今後一切”鈴木邦男 森達也 池田香代子”のどんな発言も聞きたくはありませんし、読みたくもないですし、私の目に入る範囲から遮断していこうと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年9月16日
読了日 : 2020年9月16日
本棚登録日 : 2020年9月16日

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