図書館で借りた。
コンピュータサイエンスの名著であり黎明期のバイブル的な教科書。どんな内容なのか、図書館の書庫から掘り出してもらい、読んでみた。
目次のバランスは、「コンピュータサイエンスの大枠は今も昔も変わらない。大事な事は大事なんだ」「私が習ったものより、ハードウェア・電気科学的な側面が多少強いかも」という2点を感じ取った。
中を読み進めると、ソフトウェア・アルゴリズムといった章は、具体的なプログラム言語がPascalだったりして、さすがに令和の現在で実用するには向かないと思った。特に人工知能は、あくまで当時を知る古典でしかない文章だ。
それに対し電気回路・トランジスタなどの章は、個人的に学び足りないとも感じているので貴重。電気系を専門としている人には物足りない内容だろうが、電気系を大学でほぼ学ばずに騙し騙しメーカーでエンジニアをやっている私にとっては、読み重ねても価値がある章だと思った。コンピュータサイエンスとして必須かと言われれば…、微妙だが。
総じて、名著であることは確かだが、例えばこれから学ぶ大学1年生に勧めるかと言うと、「他に読むべき本はたくさんある」であって、「昔有名だった本」でしかないと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コンピュータサイエンス基礎
- 感想投稿日 : 2023年9月1日
- 読了日 : 2023年9月1日
- 本棚登録日 : 2023年9月1日
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