<東北の本棚>原発事故後の闘い追う | レビュー | Book Bang -ブックバン-
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「牛が消えた村」で種をまく
―「までい」な村の仲間とともに―
「日本一、美しい村」とよばれた村が、福島県の北東部、阿武隈山地にありました。その村「飯舘」は「までい」な村とよばれます。
「までい」とは、この地方のことばで、「手間ひまかけて」「ていねいに」「心をこめて」といった意味があります。
この村の美しさは、村の人たちが、「までい」に田畑をたがやし、牛を飼い、村づくりを続けてきたたまものでした。乳牛50頭を飼う長谷川健一さんも、酪農家の仕事のかたわら地域の区長として、「美しい村」づくりを率先してきました。
その村に、放射性物質が降り注ぎました。そして、村には全村避難の指示が出され、「美しい村」は、「だれも住まない村」「牛が消えた村」になってしまったのです。
それでも、長谷川さんは「美しい村」が、家族や仲間とともに暮らした家や集落が、荒れ果てていくのを、ただ見ていることはできませんでした。
そこで、ふたたび、仲間とともに草を刈り、畑をたがやし、種をまきはじめます。
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カテゴリ:
写真集・フォトエッセイ
- 感想投稿日 : 2018年2月1日
- 本棚登録日 : 2018年2月1日
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