140503 中央図書館
群馬出身の生方は、早稲田に学び、書生として明治終盤の東京に、そして朝日新聞の記者として引き続き東京に暮した。100年前の東京の風俗が、つい10年くらい前のことのように甦るような気持ちになる。
関東大震災の体験談が、とてもリアルに感じられる。子供が6人、ちょうど赤ん坊が生まれた直後であったとのこと。のんびりとした筆致であるが、よくそんなに落ち着いていられたものだ。そして朝鮮人暴動のうわさが駆け巡り、追い立てられるように避難を迫られてしまうという、災害直後の社会パニックの恐ろしさが、ぞくり、とくる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・文化
- 感想投稿日 : 2014年5月3日
- 読了日 : 2014年5月3日
- 本棚登録日 : 2014年5月3日
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