ゼミナール現代会計入門 第7版

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2008年4月1日発売)
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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担当:Hirakawa
対象レベル:中級
内容:
現代の企業会計
第1部 企業会計のパラダイム
第2部 資源フローの会計
第3部 資源ストックの会計
第4部 時価評価会計
第5部 企業グループの会計
第6部 企業再編・グローバル化の会計
戦略的企業評価に向けて

コーポレートブランドや連結経営で有名な伊藤邦夫教授の作品。

会計のほぼ全ての領域を、程度の差こそあれ網羅している。ビジネスで使うことを意識しており、いたずらに理論に偏することなく、新しい会計基準までを網羅的に扱っているので理解しやすい。

この本は簿記を知らない人が読んでも全くわからないだろうということで対象レベルを中級とした。個人的には簿記一級レベルの勉強が終わった人対象の本であると感じる。

企業価値評価の勉強をするにあたっては基礎的な会計の理解が必須である。 しかし一般的な企業価値評価の教科書には、丁寧な会計に関する記述がないことが多く 会計に関する記述が不十分なまま、不完全な理解を進めているという現状の人が多いと思う。

本書では会計の知識と企業価値評価との有機的結びつきが明らかにされている。 その点で会計のみならず企業価値評価、ひいては投資理論の勉強へと発展的に学習を進めてゆきたいと考える人にとっては 会計という最も基礎的で最も重要となる土台を固める意味で、本書を手にとることを薦めることができる。

また、蛇足であるが個人的には著者の「企業価値評価」より本書のほうが評価が高い。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 金融
感想投稿日 : 2009年3月2日
本棚登録日 : 2009年3月2日

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