前の発達障害のための就活ノートが良かったので、期待して読んでみた。
期待とは一定の確率で裏切られるものらしく、今回は何度も首をひねるほど、ほぼ新卒者オンリー、それもありきたりな内容の就活のコツに終始しており、まるでお役所の作ったマニュアルのように味気ない。
障害との向き合い方としては、とにかく目立たず騒がず溶け込んで、という方針だが、そのこと自体の意義はともかく、どんなに努力しても浮いてしまうからこその障害なんだろうに、そればかりだと、うまくいかないのは努力が足りないせいだと思ってしまいそうになる。
また目線がとても近視眼的で、そうまでして就職してうまく行ったとして、その後のキャリアをどう築き、最終的にどうな職業人になるのかという長期的な視点にでの展望はほとんど述べられていない。
今回は共著なっているので、きっと別の人が書いたところに前作の著者が少し手を入れたんだと思うことにする。
読み物としてのボリュームにはやや欠けるが当事者が実際の就職時につかったテクニックなどは参考になると感じた。
読書状況:いま読んでる
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カテゴリ:
ADHD・実用
- 感想投稿日 : 2011年8月29日
- 本棚登録日 : 2011年8月26日
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