★可能性を示す具体例が豊富★インド人の在米マーケティング学者によるアフリカの市場分析。アフリカにいち早く進出したのにはインド人が多いのは、発展の経緯を身をもって知っているからという趣旨は説得力がある。とにかくアフリカでのビジネスの具体例にあふれているのがすばらしい。販売網を整備することで市場を「組織化」する、有線をすっ飛ばし携帯電話がテレビや決済まで手掛ける(いつも不思議なのだがこうした新興国では料金をどうやって払っているのだろう)、ノリウッド(ナイジェリア)の隆盛(といっても映画館ではなく、レストランのテレビで流れる映画を作る)。さらに気になるのが、在外アフリカ人からの送金。ウェスタンユニオンはマックやスタバやウォルマートの全店舗の合計よりも多いという。送金を含めた経済力という視点は日本では思いつかない。「あなたがあるから私がある」を意味する「ウブントゥ」もキーワードになるのだろう。
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カテゴリ:
経済・ビジネス・政治
- 感想投稿日 : 2010年7月3日
- 本棚登録日 : 2010年6月27日
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