文庫待ちのつもりが、ドラマの初回がとても印象的であったので、購入。
結構なボリュームでしたが、一気に読んでしまいました。
なお購入時点では、家内は眉をひそめていましたが、、
ドラマが進むに従って手に取りたくなったらしく、ちょっと勝った気分です。
さて、主人公は夢を見失った二人の男女、
一人は戦闘機のパイロット、一人は報道ディレクター。
彼らを軸にしての、航空自衛隊の広報部門の群像劇、でしょうか。
ある種連作短編のようで、視点も折々で変化することもあって、面白く。
元々は、2011年夏の発売を予定してたそうですが、311を受けて延期されたそうです。
最終的には、松島のエピソードが追加されて、2012年夏に発売されました。
その追加された松島の章での、「一生の指針」との言葉が、愛おしく響きます、
自衛隊の在り様を正面からとらえて、そして応えている、とも。
原作では311の数年前の1年間(4月-3月)を追った内容ですが、
ドラマは2010年の4月から始まっていたはずです、確か。
一つの着地点として311が入ってくるんだろうなぁ、、と思いつつ、
ドラマの中ではその311がどう描かれるのか、目が離せません。
なお、有川さんらしく糖分もちゃんと散りばめられていますので、
そちらがお好きな方にも、安心して読んでいただける内容かと。
そういや「空飛ぶ広報室」とは、ほんとに使われてる名称なのかな、、
なんにせよ、今度の入間航空祭にはブルーインパルスに会いに行こうと、思います。
- 感想投稿日 : 2013年5月28日
- 読了日 : 2013年4月21日
- 本棚登録日 : 2013年4月21日
みんなの感想をみる