やっぱり英語をしゃべりたい!: 英語負け組からの華麗なる脱出法

  • 祥伝社 (2005年3月1日発売)
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感想 : 7
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著者の中尊寺ゆつこさんはこの本が遺作になった漫画家です。
「おやじギャル」という言葉を発明した方、そういえばわかっていただけるかもしれません。
 扉にはこう書かれています。「英語は簡単なんかじゃない!だからこそ!誤解の無いように言っておくと、英語が出来るから偉いという法則なんて世界中どこにもないし、それくらいでえばるなんて馬鹿げてる。だけど、人がどうみるかでなく、本人的にどっちが人生おもしろいかと考えたい。だから、今からなんとか英語を頑張りましょうよ!」

そのとおりだと思います。だから私たちも英語をあきらめないで、がんばろう!そんな気分にさせてくれた本でした。

最後に、この本のあとがきを紹介します。日本外務省 アトランタ総領事 久枝譲治さんのあとがきから抜粋です。

本書に寄せて

正月に中尊寺ゆつこさんから、「もうすぐ英語本のゲラを送るので楽しみにしていてくださいね」という年賀状をもらった。 そして、アトランタで待っていた私のもとに届いたのは、彼女の死という悲しい知らせだった・・・・。(中略)中尊寺ゆつこさんは、帰国子女ではないし、学生時代に留学した経験もない普通の日本人であるが、英語でアメリカ人とコミュニケートするために必要と私が考える4つの資質、すなわち勇気、情熱、ユーモア、根気のすべてを備えた稀有なる文化人である。 彼女はそのことをアトランタでの講演や、カーター元大統領をはじめとする著名人との出会いで遺憾なく示した。(中略)英語の学習には、努力と根気が必要である。 この本には、そんな中尊寺さんの苦労話がたくさん出てくる。 でも、くじけないで欲しい。 ある程度の基礎は、誰でも義務教育で学んだはずであるし、また、英語は他のいかなるヨーロッパ言語より文法上の暗記項目の少ない言葉なのだから。
この本が一人でも多くの読者を勇気づけ、中尊寺流の英語学習を始めるきっかけとなれば嬉しいし、きっと中尊寺さんも喜んでくれるだろう。
私は、よもや自分の解説がこのように悲しい追悼文になるとは思わなかったが、いわば英語づかいのプロの一人として中尊寺流英語学習法を推奨することで、中尊寺ゆつこさんの生前の友情に報いたいと思う。 心から冥福を祈る。

2005年2月 久枝 譲治

ちなみにネットで調べて分かったのですが
中尊寺さんご本人は横浜YMCAの予備校出身でした。
亡くなる前にお話しておきたかったと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年10月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年10月13日

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