あの頃できなかったことを今しよう。後悔したままではいけないから
ある日、自分の目の前に死んだはずの彼女が現れた。しかも死んだ当時のままの姿で。
「やり残したことがあるの。それに付き合ってほしい」そう言った彼女とのたった数日間の同棲生活が始まる。
ようやく最近君の死を受け入れたばかりで、初めは彼女のことを受け入れられなかった。しかし彼女と暮らすうちに、心のうちに留めたはずの彼女への気持ちが溢れてきてしまう。
序盤読んでいてかすかに感じた違和感。後半そのことがわかって読み返してみると、なるほど確かにそういう風になっている。
なぜ3年近く経った今になって彼女は現れたのだろうか。事故が起こった直後、高校生のときに現れたのではいけなかったのだろうか?
3年という時間が経ったことで、彼がやっと自分の想いに素直になることができるようになった、ということだろうか。
直近で読んだ本の影響で、死んだはずの彼女がなぜ普通に食べたり寝たり物に触れたりできるのか、そんなことを考えてしまったけど、その疑問は読み終わる頃には気にならなくなっていた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年2月10日
- 読了日 : 2022年1月30日
- 本棚登録日 : 2022年2月10日
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