乱歩R (角川ホラー文庫 24-31)

著者 :
  • KADOKAWA (2004年3月1日発売)
3.30
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本棚登録 : 48
感想 : 7

2004年1月~3月にテレビで放送されたドラマのノベライズ。
ちなみにドラマでは 主演・藤井隆(明智小五郎) 脇を 岸辺一徳(雷道所長) 大滝秀治(小林老人) 本上まなみ(帆音ユキ) 筧利夫(堀越刑事) で固め、毎回豪華キャストが出演。武田鉄矢とか松坂慶子、柳葉敏郎、仲間由紀恵etc。すごい豪華さ…今更だがビックリです。

日本一といわれた探偵がいた。彼の名は明智。数々の事件を解決し犯人を退けてきた名探偵。
しかし現在、彼の姿はこの世にはなく、二代目・明智正義探偵も亡くなった探偵事務所は彼の親友である雷道が所長を務め存続していた。けれど、孫にあたる三代目・明智小五郎がいる。パソコンを駆使して調査してくれる有能な事務員・ユキと、かつて初代・明智探偵と共にいた小林老人に囲まれ、経験が少ないながらもその才能で難事件に、そして闇に捕らわれた怪事件に挑んでいく。
そうして、明智はいつしか対峙することになる。
『二十面相は必ずお前の前に現れる』 亡き父の残した手紙の、その言葉の通りに―――。
「人間椅子」、「吸血鬼」、「暗黒星」、「黒蜥蜴」、「白髪鬼」、「陰獣」、「地獄の道化師」、「化人幻戯」、「怪人二十面相」
有名な作品を現代に置きかえた9作品です。

乱歩作品を現代版にして、簡単に楽しめるのが嬉しいねv ドラマのノベライズ、ということで少々1作品ずつが軽い印象を受けるのが難ですが、その代わり読みやすいし、各場面場面が頭にイメージしやすいです。各話ごとにゲスト・キャストを書いてあるのでその俳優を思い浮かべてしまえばいいですし、かつ楽しい。関係ないけど、小林老人とユキちゃんの会話も楽しいのよv 
乱歩作品をどうしてもパロディ化してしまうので、その点が嫌な方にはオススメできません。でも私は楽しめました。当時ドラマを(何回か見逃したけど)見ていたので、その時理解できなかった部分が活字になってくれたのは嬉しい。特に堀越刑事の生死が確認できたことが!!(確かドラマでは言及してなかった…)
 
ところで「R」はなんの意味があったのかな?リターンのR?リミテッドはLよね。 知ってる方いたら教えてください・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他作家
感想投稿日 : 2012年6月10日
読了日 : 2006年6月9日
本棚登録日 : 2012年6月10日

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