アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行

著者 :
制作 : スタイリング岡尾美代子  アートディレクション有山達也 
  • 文化出版局 (2014年11月8日発売)
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以前から三國さんの作品が好きで、本をパラパラと見ているのだが、未だ実践には至らず。その三國さんによる、いわば聖地巡礼ですね。現地の作家や工場の方に話を聞き、博物館で古い作品を見たりニットの歴史を学んでいて、現地で初めて知ったことなどがあり、現地の現状が一通り網羅されている。確かにこれは修学旅行だ。
そしてやはり現地では、編み物で身を立てるのは難しいとのこと。以前読んだ『気仙沼ニッティング物語』は手編みのセーターを製作販売する会社を起業する物語だった(三國さんはこの会社のデザイナー)。この会社はまだ頑張っている様子だが、セーターやカーディガン1枚が結構なお値段ですからね。
編み込みの多いセーターは野暮ったくなりがちでオシャレに着こなすのが難しいのだが、最近の既製品のセーターはお上品なんだが似たり寄ったりで少々退屈。アランセーター、ガーンジーセーターの再?流行もあるのではないかと思っている。丁寧に作られた質のいいセーターは長く着られるし、エコだよね。とりあえず自分で編んでみたいんだけど、いつになるか。質のいい毛糸は高いし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年10月28日
読了日 : -
本棚登録日 : 2022年10月28日

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