「あとがき」に書かれていますが、2015年春からの米国大統領選挙を詳細にウォッチングしてきた著者の分析が著わされている著作です。
そして、所謂トランプ現象なるものがなぜ、現代のアメリカで起こってきたのかについて、著者の主観も入れながら書かれている。
第1部 アメリカ大統領選挙の内幕
第1章 2015年8月の共和党候補者討論会から
2016年3月スーパーチューズデイまで
第2章 トランプ現象の本質
第3章 トランプの外交政策と内政政策
第4章 共和・民主両党党大会
トランプの指名受諾演説と
民主党サンダース支持者の反乱
第5章 古い経済常識と新しい経済現実
トランプの主張を裏付ける新しい常識
第6章 スティグリッツ教授の提言
第7章 第1回テレビ討論と、ヒラリーの庶民差別
第8章 第2回、第3回テレビ討論のインパクト
第9章 アメリカ国民が直面した本当の選択
無国籍企業的グローバリズムか、
庶民的ネオ・ナショナリズムか
第10章 国務省をクリントン商事に変えたヒラリー
eメール問題とダーティ・マネー
第11章 ヒラリーの健康問題
第2部 トランプ現象を招いたオバマ時代
2011年
分裂するアメリカ帝国
アサンジとザッカーバーグとオバマの妖しい関係
2012年
米大統領予備選
ビッグデータが創りだう新農奴制
エネルギー革命で転換するアメリカ外交
2013年
米国発シェール革命が塗り替える世界覇権地図
いよいよエスカレートする米中サイバー戦争
映画「ロボコップ」の予言が的中した
デトロイト市の惨状
シリア攻撃を推進する米リベラル派
その裏に金融ワンワールド派とチャイナの影
レームダック化するオバマと分裂するアメリカ
2014年
アメリカでなくなるアメリカ
白人がマイノリティになる日
ウクライナで大敗北を喫したアメリカ外交
オバマはアマチュア、プーチンはプロ
拡大する反オバマ反乱
草の根保守の市民的不服従運動
米欧金融戦争
アメリカの金融規制強化とヨーロッパの反発
集団的自衛権から憲法9条改正へ
独立を再び達成し、アジアの平和を守る自覚を!
FATCAで金融資本に勝利したアメリカの草の根
デモクラシー反米論者の誤りを正す
2015年のアメリカを展望する
オバマ政権の機能不全で南北戦争以来の危機
2015年
アメリカ発FATCA新体制に抵抗する者達
原発とタックスヘイブンとISと対露冷戦の深い関係
米民主党の反TPP運動と
ヒラリー・クリントン大統領候補の危機
21世紀のナチスと化した中国共産党と
アメリカは戦えるのか?
米国で荒れ狂う左翼ファシズム
「南部軍旗」追放運動に見る集団ヒステリー
トランプ旋風はどこまで続くのか?
共和党の候補者討論会でも同氏中心の激論
日本は第三次世界大戦の戦勝国である自主憲法を
復元し、自由・繁栄のアジアの主柱となれ
アメリカの所謂エスタブリッシュメントの利権と結び付くメディアから発せられる情報を旧態依然として受信し、日本で発信するワンパターンの日本のメディア。
色んな角度・視点で分析された情報をとにかく見てみるということは大切です。
正しいか、正しくないかは、後世の歴史家がまた判断するでしょう。
それもまた、正しいか正しくないかは不明ですが(笑)。
- 感想投稿日 : 2017年7月23日
- 読了日 : 2017年7月23日
- 本棚登録日 : 2017年1月10日
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