ひとりたりない (おはなしルネッサンス)

著者 :
  • 理論社 (2009年7月1日発売)
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本棚登録 : 83
感想 : 17
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お姉ちゃんが交通事故で突然いなくなってしまった。
助けられた弟は赤ちゃんのようになってしまい自分の殻に閉じこもってしまう。両親も全てに気力を無くし家の中は殺伐としてしまう。
そんなとき、私はおばあちゃんにSOSを出す。
おばあちゃんは壊れかけた家族を救おうと奮闘するが今度はおばあちゃんが倒れてしまって。
こんなことが起こったらそりゃ家族の心はバラバラになってしまうだろう。
誰が悪い訳でもないけどみんなで気持ちをどこへ持っていけばいいのかわからなくなる。
いちばん辛いのは弟の周斗。みんなわかっているけど余裕がない。おばあちゃんだって悲しくて仕方ないだろうけど何とか周斗を助けようとする。
こんな状況を考えたくないけど、こんな時、人はどんな気持ちになり、どうなってしまうのか、考えるきっかけになるかもしれない。
辛い話だけどありえないことではない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年12月19日
読了日 : 2022年12月19日
本棚登録日 : 2022年12月19日

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