害獣や害虫、有害植物などと言われ、すっかり嫌われ者の「外来種」が、本当に悪い奴らなのかをとてもわかりやすく解説してくれている本。
地球上にはもはや「手付かずの自然」などというものはない。自然はほっとけば勝手に再生する。外来種に滅ぼされそうになっている動物を何とか保護しようというのは人間の勝手。そもそも、「種の絶滅」とか言ってるのは人類が登場してからの話であり、それ以前にだって山のように消えていった種はあるはず。など、刺激たっぷり。
生命は基本的に変化していくもので、外からの変化を取り入れて良い方に変化していくことが理想。それこそ「ニューワイルド」だ! 人間が勝手に自然を固定しようとしてもダメになるだけ。
途中から人生や会社組織の話を聞いているみたい。守りに入って変化しなくなったら終わりというのは、生命体としてすでにプログラムされていることだから、逃げられないんだと思ってしまった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2019年5月22日
- 読了日 : 2019年5月22日
- 本棚登録日 : 2019年5月21日
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