革命

アーティスト : andymori 
  • SPACE SHOWER MUSIC (2011年6月7日発売)
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本棚登録 : 277
感想 : 33
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オリジナルメンバーである後藤大樹氏が抜けて、ドラムに岡山健二氏を迎えて作られた本作。フォーク/カントリーの資質を垣間見せながらもパンク、オルタナティブ、ガレージロックと横断してみせる音楽性は大きくは変わらない。手数の多さと的確な技量、金物と太鼓の差異を細かく刻んでいく後藤氏も素晴らしかったが、今作のドラムも別種でありながら素晴らしいものだ。「楽園」のヴァース、アウトロ、もしくは「ユートピア」の後半へ向かうフィルインも彼でなければ成し得なかっただろうグルーヴが刻まれている。そのグルーブは以前から度々あった葛藤の中で希望や確信を手繰り寄せた。何がどう変わるのかはわからない。ただここから始まるんだと」いう、まるでいまバンドがすぐそこで生まれたかのような衝動がある。地に足が着かず、夢現ではないことは「Sunrise sunset」のコーラスを聴けばわかるはず。30分にも満たない傑作。こんなアルバム果たして何枚世の中にあるだろうか。

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感想投稿日 : 2016年12月12日
読了日 : 2016年12月12日
本棚登録日 : 2016年12月5日

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