他の人も指摘しているが翻訳が酷い。なぜこの人に依頼したのか、安かったんだろうけど、極めてもったいない。悪い意味ですごく翻訳調で、学生がテストで直訳したみたいだ。中途半端な文化人か何かかと思えば、プロフィールは「翻訳家」おいおい。
「ソーシャルネットワークは、単なる取るに足らない即時の判断の無限保存庫を超えたものだ。」「私たちはなされるべき仕事がまだまだたくさんあることを忘れることを拒否している。」もはや日本語として悪文なのでOKを出す編集者もどうかしている。
内容に対してプラス1★。キャトリン・モランのブルカや「ニガー」に対する批判やケイト・ザンブレノの引用等、他のフェミニスト本とリンクしつつ、現代のフェミニズムを語る。またドラマや映画への言及も多い。フェミニズム視点でフィフティシェイズを語り、黒人視点でヘルプにもジャンゴにも怒り、フルートベール駅にはOKを出す。
亜紀書房は弱小出版社の欠点を露呈した感がある。他の著作は、大手から、有能な編集者のもとで、出版してほしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外
- 感想投稿日 : 2019年4月17日
- 読了日 : 2019年4月17日
- 本棚登録日 : 2019年4月5日
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