「バンディーニもの」はおもしろくて止まらない。これを若い都甲さんが訳しているのも注目。
冒頭にブコウスキーからの献辞があるがブコウスキーからここに来る人がいるのはわかる。主人公はLAに出てきたどうしようもないヤツ、童貞若造だ。作家を目指して夢だけは大きい、金はない。恋をするが、自分は童貞だし口は悪いし、相手は別の”白人”に恋をするジャンキーだからうまくいかない。ちょっとでも金が入るとくだらないことに散財する。
かようにままならぬ人生だが、「いいヤツ」でもあるアルトゥーロ・バンディーニ。作家として、恋する男として、どちらもやや意外な結末を迎える。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外
- 感想投稿日 : 2017年12月6日
- 読了日 : 2017年12月6日
- 本棚登録日 : 2017年6月8日
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