町にある今は使われていない給水塔にひびが入っている。
実はこのひびは…と物語が始まる。
男の子が川で魚釣りをしているとカエルが10匹ほど釣れた。
中でも1匹真っ黒なカエルがいた。
家へ持って帰るとカエルはどんどんを大きくなり、お風呂にも入りきらないようになる。
学校の先生に見せてもカエルではなく変わった魚だということしか分らないので研究所に持って行くとクジラだと判明する。
クジラはどんどん大きくなるから海に返しなさいという研究者たち。
男の子は頷くが本当は返したくなかった。
そのことをお父さんに告げると、給水塔の管理者であるお父さんは給水塔でクジラを飼うことを提案する。
クジラは給水塔を気に入ったようだけれど、どんどん大きくなり、たまに水道から水が出なくなったり、クジラが給水塔の壁に当たってひびが入ったりし出す。
このままでは給水塔よりも大きくなってしまうので、海に返すことに。
お父さんが頑張って給水塔の屋根を開け、男の子の友達のヘリコプターの運転手がクジラにロープを掛けて海へ。
最後はクジラが暴れたものだからあっけなく海へ…。
給水塔の天井が缶切りで開けられたみたいになって、朝が来る前にお父さんが元に戻す…。
どんな仕組みになっているのだろう、とよく分らない。
発想は素敵。
男の子はクジラを手放して寂しく思う一方、クジラは海へ帰って喜んでいるあたりが本当に「飼ってた」んだな、と思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2013/07
- 感想投稿日 : 2013年7月17日
- 読了日 : 2013年7月17日
- 本棚登録日 : 2013年7月17日
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