ビュイック・ドライバー3部作の第1巻。様々な肩書きをもつサイキックのゲリー・ボーネルさんの自伝的小説。いわゆるスピリチュアル系だけれど、もしそれだけで読まれない場合があるとしたら、もったいな過ぎると思う。小説として良書。継父による暴力により、トラウマを負った人間がどうそのことに対処していくかの物語として、また、サイキックという性質上、次元の違う世界を認識し得る場合、現実世界をどう捉えていくかの興味深いお話としても楽しめます。ビュイック・ドライバー第2巻の「アカシャ光の叡智」、第3巻の「宇宙の叡智 」では、大人になり社会人として仕事に忙しい生活を送るが(確か実生活で高級家具の輸入をしていた)、サイキックとしての能力も保持し、因縁ある老人との文字通り、見えざる戦い(でも肉体にはダメージ)が繰り広げられる。その静かな死闘は映画さながらの臨場感で、「後で読もう」なんてことは出来ませんっ…!!京極夏彦氏の小説のように分厚いけれど、決して冗長ではなく、3部作では描かれなかった期間のことも是非是非、物語りにして欲しかった!!!
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- 感想投稿日 : 2014年2月17日
- 本棚登録日 : 2014年2月17日
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