おおたうにさんのイラストの華やかで可愛い雰囲気が好きで、一時ちょっと凝っていた。しばらく離れていたけれど、久しぶりに読みたくなって、手に取ったのがこの本。
スクエアなお仕事から、昼のお仕事関係ねえ!な女子まで、「見た目」や「(好きな、あるいは似合う)色」を基準に、女子のパターンを作ってツッコミを入れながら解説するお洒落本。この本でおおたさんの描く女子はみんな目が大きく、唇がぽってりと厚くて、可愛いというより、セクシーガールで素敵。
ブクログやほかのサイトのレビューをチラ見したら、その各タイプに対するイメージの書きようから、本気で怒っていると思われる人が結構多い。まあ、確かに怒る気持ちもわかるけどね。おおたさん目線はカラいし、自分が属する(と思われる)タイプに書かれていることで、「オーマイガッ、そんなふうに見えてるのかあっ!」と天を仰ぐ瞬間もある。私もちょっとあった(笑)。でも私は基本的に毒舌好きだし、ファッション歴も読書歴も人生も結構長くなってきたし、図太くなってきたから、そこはノープロブレムっす。しかもタイプ別お付き合い法が結構的確なことも、この年齢だからよくわかる(笑)。
「人は見た目でだいたいわかる」も、「人は見かけではわからない」も、経験からいえば、半分イエス、半分ノーとしか言いようがない。盛り髪の、デスクワークが何にもできそうにないように見える女子が、実は優秀なお仕事ガールだったり、スクエアで真面目しか取り柄がなさそうで、すごく信頼できそうな男子が、絶望するほど何もできなかったりすることが判明するなんて、私の狭い生活範囲でも日常茶飯事である。人となりって、結局、組んで何かしてみなければ分からないから、見た目だけにそんなにナーバスになりすぎる必要はないようにも思う。
テーマのバランスが今ひとつで、散漫な印象は否めないけれど、ブックデザインも洒落てるし、毒舌お洒落本としてぱらぱらめくるのは楽しいですよ。
- 感想投稿日 : 2013年3月11日
- 読了日 : 2013年3月11日
- 本棚登録日 : 2013年3月9日
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