TEDトーク 世界最高のプレゼン術

  • 新潮社 (2013年7月18日発売)
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■TEDの十戒
内容
・十八番の披露にとどまることなかれ。
・大きな夢を語れ。あるいは人々の驚きを誘う新しい何かを示せ。もしくは初めて明かす話をしろ。
・ストーリーを語れ。
・闇に葬られたくなければ、ステージ上での売り込みは辞めるべし。会社や商品、著作の宣伝をするなかれ。資金提供も請うてはならない。

伝え方
・好奇心と情熱を惜しみなく示せ。
・良き関係づくりと最高の議論を目的として、他の話し手の発言には自由に意見を述べるべし。
・自慢話に終始するべからず。己の弱みを隠すことなかれ。成功とともに失敗を語れ。
・原稿を読むべからず。
・次の話し手の時間を奪ってはならぬ。

【内容、ストーリー構成】
■トピック選び
・聞き手にインスピレーションを与えるには、この世界に対する見方がかわるような、あるいは、何か行動を起こそうという気になるような、一つのアイデアで勝負する。
・ストーリーと事実を積み重ねて、聴衆を主体にしたトークを組み立てる。
・人には心の奥深くから生じる欲求が4つある。
 「帰属の欲求」「利己の欲求」「自己実現の欲求」「未来への希望の欲求」
 これらの欲求とつながることが、相手の心を動かす近道となる。

■キャッチフレーズをつくる
・アイデアを伝わりやすくするには、3~12語の印象的なキャッチフレーズをつくる。
・聞き手の行動を誘発するような、リズムの良いキャッチフレーズが望ましい。
・プレゼンでは、キャッチフレーズを最低3回は繰り返す。

■スピーチを成功させる「紹介」の秘訣
・1-2分程度の紹介文をあらかじめ用意し、MCに渡しておく。
 内容は必ずコアメッセージとつながっていること
・あなたがアイデアを伝えるにふさわしい人物であることを、聴衆に理解してもらえるような紹介であること
・あなたを超人的な人物だと聴衆に思わせてはいけない。あくまでも信頼できるガイド役として紹介してもらうこと。

■スピーチの始め方
・プレオープニングは、聴衆のテンションとあなたのスピーチのトーンがあっていない場合に活用すると効果的。
・オープニングは、パーソナルストーリー(共感)、ショッキングステートメント(データでヤバさを伝える)、インパクトのある質問(なぜ〇〇はないのか?等)のいずれか一つを選ぶ。
・ポストオープニングは、スピーチにかかる時間と聴衆がスピーチから得る恩恵を、明確に約束する。

■スピーチと本論の繋ぎ
・前のセクションのキーメッセージを強調し、次のセクションではどんな恩恵を見出せるのかと、聴衆を焦らす「つなぎ」を組み入れる。
・「現状ー問題提起ー解決策」型のスピーチ構造を用いて、3部構成のメインパート「本論」を組み立てる。
・論理的な事実と感情に訴えかけるストーリーを上手に組み合わせる。

■スピーチの締め方
・スピーチが結末に向かっていることを明確に知らせる言葉を使う。
・アイデアを強く印象付けてくれる「Why なぜそうするのか」を伝える。
・聴衆に行動を起こすように求める際には、次に聴衆がとるべき簡単なステップを示し、さらに切迫感を与えると効果的。

■ストーリーを語る
・経験したことや観たものから、ストーリーを引き出す。
・「語らずに示せ」を実践すること。それには、五感にいきいきと訴えかける表現や、実際に存在しそうなキャラクター、豊富な会話を活用する。
・登場キャラクターが冒険の途中で障害物に遭遇し、それを乗り越えながら、最後には成功を手にする。そんなストーリーを語りながら、聴衆を心の旅に案内する。

【伝え方とスライドデザイン】
■スピーチを成功させる言葉の使い方
・誰かに一対一で熱心に語り掛けるようなトーンで話す。
・声の大きさや話すスピードを調節して、話し方に変化つける。
・聴衆、単数形の「あなた」で話しかける。


■スピーチにユーモアを盛り込む
・自虐的なジョークを放つ、事実を大げさに語る、権威をこき下ろす。
 これらのテクニックを使って、スピーチにユーモアを盛り込む。
・ユーモアは会話の中に取り入れる
・ひとつのジョークが受けたら、さらに笑を誘いこめるフレーズを3つほど畳み込む。
 こうして1分間に平均一つのジョークを織り込む。

■身体を使ったコミュニケーション
・まず両手は楽にして身体の脇におろしておく。腰から上、首から下の部分で、自然なジェスチャーをする。
・顔の表情をメッセージにシンクロさせる。
・3~5秒間ほど、聴衆の一人一人と視線を合わせよう。大きな会場であれば、聴衆をいくつかのセクションに分け、それぞれに対して1~3分間ほど視線を向ける。

■印象的なビジュアル効果
・できればスライドを使わないでプレゼンしてみる。
・スライドがどうしても必要なら、画像を主体にした文字の少ないシンプルなスライドをつくる。
・色、フォント、配置において、目立ちすぎないコントラストを意図的につけることで、キーポイントを強調する。

■恐怖心を克服しよう
・中身の濃いフィードバックが得られる環境で、最低3回はスピーチ練習をする。
・会場には早めに到着し、機器類になれ、聴衆に親しんでおく。
・聴衆はみんなあなたのプレゼンがうまくいってほしいと願っていることを、スピーチの前に思い出す。

■本を置いて話始めよう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス本
感想投稿日 : 2020年5月9日
読了日 : 2020年5月9日
本棚登録日 : 2020年5月9日

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