続・凡事徹底

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  • 致知出版社 (2019年6月3日発売)
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日本人の美徳とは何か。人間として成長するにはどうすればよいか。イエローハットの創業者・鍵山秀三郎氏が、自らの経験を踏まえて語る。

・かつて日本人は、自分で自分を規制するという美徳を持っていた。だが、近代社会が個人に富の増大をもたらした結果、欲求を規制していた尺度が変化し、美徳は失われてしまった。

・下村湖人は、日本人の美徳として「忍耐心」「謙譲」「調和」「勇気」の4つを挙げている。この美徳を支える土台となるのが、人に対する愛と思いやり、他者への配慮。

・人間というものは、人から愛され、守られていることに対しては極めて鈍感。逆に、自分の意に沿わないことに対してはとても敏感にできている。

・「背水の陣」よりも厳しい「水中の陣」に身を置き、本気で決断すると、それまで見えなかったことがよく見えるようになる。自分を成長させたいと思うならば、そうした厳しい環境に身を投じること。

・不可能とは、今できないことであって、永久に不可能ということではない。自分の能力が足りないのであれば、能力を磨いて高める。1人でできないのであれば、協力者を求める。そうすれば、現在は不可能なことでも可能になる。

・人から不可能だと言われることに挑戦しようとすると、嘲笑されたり、抵抗を受けたりする。それに耐えることで、成功を遂げることができる。

・人生にも仕事にも問題はつきものである。この問題にどう対処するかで、仕事も人生も変わる。問題の対処に失敗することがあっても、そこから学ぶことで、失敗を次の成功へのエネルギーに変えられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: TP
感想投稿日 : 2021年1月25日
読了日 : 2021年1月25日
本棚登録日 : 2021年1月25日

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