仕事の世界には、一見もっともらしいが、実は的外れな慣行があふれている。生産性の低下を招く、職場の慣行の「ウソ」を暴き、よりよく働くための普遍的な真実を明らかにする。
今日、職場に「ホント」のこととして定着している考えや慣行の多くは、実は的外れな「ウソ」である。例えば以下のようなもの。
■最高の企業は「目標」を連鎖させる
・組織は全体目標を設定し、社員にそれを落とし込む。だが、目標を課すことは、生産性の向上にはつながらない。
・一方、社員が自発的に設定した目標は、よい方向へ向かう推進力になる。
・組織に必要なのは、目標ではなく、仕事の「意味」を落とし込むこと。従って、リーダーは、本当に重要な仕事の意味を部下に理解させ、彼らのやる気を引き出すことに努めるべき。
■人は「他人」を正しく評価できる
・社員の資質を正確に評価することは、企業にとって重要である。だが研究によれば、人は他人を正しく評価できない。
・評価の結果は、評価者によって異なる「ものの見方のパターン」に左右される。また評価者は、その資質を正確に評価できるほど、相手と密に交流していない。
■「ワークライフバランス」が何より大切
・一般に、「仕事は悪」「生活は善」という発想の下、ワークライフバランスが重要と信じられている。だが、絶えず変化する世界で完璧なバランスを保つのは不可能。
・大切なのは、ワークライフバランスではなく、自分の仕事に愛を見つけることである。今の仕事で「大好きなこと」が何かを見極め、その仕事を増やせるようにすること。
- 感想投稿日 : 2021年9月30日
- 読了日 : 2021年9月30日
- 本棚登録日 : 2021年9月30日
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