原宿ガール (ダ・ヴィンチブックス)

著者 :
  • メディアファクトリー (2008年7月2日発売)
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感想 : 13
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自分がここまで来られた秘けつもわからないように、いいことへのたどり着き方はいつも思い出せない。悪いことへの進み方はいくつでも思いつくのに。
(P.192)

特にアイドルになった女の子は、残酷なものを目にしてしまった人間と同じくらい、知らず知らずのうちに人生も本人もかわってしまう。その生け贄感が魅力なんですよ。
(P.240)

「いや、最高のほめ言葉のつもりなんですけど? 捨ててある犬は、拾われない限り、一人のものにならないからみんなのものなんです。それは、やっぱり生け贄なんですよ」
(P.241)

アイドルになることを夢見ることで生きていられた。アイドルじゃない自分の人生にどこか不安を感じることで、それ以上に素敵なことがあるんじゃないかと夢見ていられた。
(P.261)

 こうなることはここにいる誰もがどこかでわかっていたのだ。でも、その誰もがそれ以上の何かを手にしたいと思っている。もっといいものがあって、もっと違う世界があって、そこに行けば自分にもわからない自分の思う何かがあるはずだと思っている。その力が今をつくっている。
(P.279)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年6月13日
読了日 : 2020年6月13日
本棚登録日 : 2020年6月13日

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