あとがきにあったけど確かに高尾さんには珍しい攻だったかもと思いました。というか自分で挙げてた普段書く攻に吹いてしまった(笑)
ああ言えばこう言うの屁理屈の、でも正論の、お貴族様。常に声を荒げず紳士然と、でも見下している。それはまぁ理由があるし最初から描かれてるんですが、すごい頑なさだったなーと思いました。よく受はこころ折れなかったなぁ。話を聞いてもらう為に。一度騙されると、しかも甚大な責任を負ってるから仕方ないんでしょうけど読んでるこっちがこころ折れそうでした(笑)自分に非はないのに責められ続けるって読んでてもきつかったです。更に追い打ちのあの場面は可哀想でぽろっと。その後ついに爆発した場面も泣いてしまいました。
貴族と普通の日本人じゃ価値観が違い過ぎて、どうやったって解り合える事はないんじゃないのかなーと前半思ってて、だから後半もそうなんだろうと思って読んで受同様憤ったり哀しくなってたから、後半は実はってのが最後明かされた時にそうだったのー?てなりました。そりゃ誤解するわ。ちゃんと説明してくれればいいのにね!まぁそれどころでない、先に危険除かなきゃってのは解りますが。
上でも書きましたが、途中から攻は受に惚れてるっぽいのに言ってる内容が価値観が違いすぎて、受ももしやと傾きかけては冷水浴びせられるの繰り返しで、やっぱり価値観違うと無理なんだよと思いながら読んでました。もう残りページ少ないよ!てところでも、あれ…?いややっぱこの人おかしいよ!をやってたのでヒヤヒヤしました。受もそこは都合よく聞き流して落ちたりはしないのね(笑)アイデンティティに関わる事だしね。そして恋愛も、諦めたら終わりってやつだなぁと。お互いの根気強さで辿り着いた話でした(笑)どっちも粘ってた。解りあうために。
書き下ろしは本編がそんなだった分攻がすごく情熱的で良かったです。あまー。封入SSも!元々受は恋愛欲が薄かった分、攻のがやきもきしそうですね。というかしてたね!しかも独占欲強いとなれば。
- 感想投稿日 : 2013年9月1日
- 読了日 : 2013年9月1日
- 本棚登録日 : 2013年8月31日
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