暴神の虜 (Dariaコミックス)

著者 :
  • フロンティアワークス (2012年7月21日発売)
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本棚登録 : 14
感想 : 2
3

ダリアに載るって時だったか、名前を発見してびっくりしたのですよ。藤丞めぐるさん?!と。BLに来るとは思ってなかったというか、微妙にショックというか、いたたまれなくて買うの悩むな、もし店頭で見かけたら買うか。と思ってたら店頭で遭遇してしまったので買いました。パラパラめくって、やっぱりどうしても変な後ろめたさがあって一旦寝かせたのですが、さくっと読んでしまいました。子供の頃に少女漫画読んでた方がBLにってこんな気持ちになるんですね!緋桜白拍子、読んでたよ…その後どうしてるのか知らないというか見かけなかったので、まだ描いてたんだなという驚きもありました。やっぱり平安なんですね(笑)
内容はライトですが結構好みでした。お互いのみっていいですよね。暴神と言いつつ、最初から直球で全開で主人公を欲しててどツボでした。傲慢な愛の様でありながら、主人公のこころが自分に落ちてない事にはちゃんと気づいてたり。主人公がさみしそうな時は必ず触れてたり。優しいし全然暴神じゃない。お約束の、嫉妬で辱めはありましたが。人間の命は短いのに離れていなきゃいけないもどかしさの下りが切なかったです。続く告白がとても良かった。死体が朽ち果てるまで。あれが愛じゃないなら何だというのか。あんな胸をすべて切り開いたような感情を見せられても素直になれない主人公にはさすがに若干イラっとしました。契約や、人と鬼、意地、相手しか知らないから流されてるとか色々あるせいでしょうけど、もうさっさと認めちゃおうよーと(笑)でも最後、描き下ろしでは言霊のせいで最中はもう素直になるしかないので良かったですね(笑)!本人苦悩してたけど!素直になれない代償が結局は自分に返ってくる様になってしまったから。最後はもっと自ら素直になって甘々なのが読みたかったですが、これまでがこれまでだったし、今後は素直にならざるを得ないという事で溜飲を下げます。
ライトさはライトBLのライトとは別の、少女漫画向けのライトさというかそこのノリは変わらないままなんだなと。全体的な単純さというか、花ゆめで描かれてたので花ゆめで育った身としては何の違和感もなくむしろホーム的な。好み。00年代前半の花ゆめが平気な人は合うと思います。ダメな人はダメかも。あとがきで初めてじゃない人はごめんなさいってあって、あ…となりました(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL漫画
感想投稿日 : 2012年8月9日
読了日 : 2012年8月9日
本棚登録日 : 2012年8月9日

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