出世と恋愛 近代文学で読む男と女 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2023年6月22日発売)
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本棚登録 : 248
感想 : 25
5

べらぼうに面白い一冊。斎藤美奈子先生の本にハズレなし。『友情』とか『桜の実の熟する時』とか、スパッスパッと切っていく。ただし、通勤途中に読むのはおすすめしない。何度か吹き出しそうになった。
『真珠夫人』が出ているのが新しいなあと思ったが、あの小説がテレビドラマになったのは、2002年のことだったと書かれていて、引きつってしまった。もう20年以上たっている・・・。瑠璃子も単なる悪女じゃなかったのね。
『金色夜叉』の宮さんと、『或る女』の葉子が、どちらも音楽学校に通っていたというのも、意外な共通点。宮さんは明治音楽院、葉子は上野の音楽学校だから、同じ学校というわけではないが、普段から洋楽に接していたヒロインだったのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2023年7月27日
読了日 : 2023年7月27日
本棚登録日 : 2023年7月27日

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