おおかみこどもの雨と雪(本編1枚+特典ディスクDVD1枚)

監督 : 細田守 
出演 : 宮崎あおい  大沢たかお  菅原文太  黒木華 
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5

https://www.youtube.com/watch?v=vTj1-Bu4PWE

 Ⅰ

大切なものを思い出したくなって、もう一度、見た。
見終わって、泣いた。

その女性は常に笑っていようと思う
そういう生き方をしてきた

笑えない時もあった たくさんあった

自分たちだけで生きていこうとする
それでもできない 結局誰かの助けの中で生きていくしかない

姉は人間として生きていくことを選び
弟は狼として生きていくことを選ぶ

人間の成長に寄り添いながら 狼の成長が受け入れられなくても

それでも最後に彼女は笑う
まるで長い長い旅が 終わったかのように
いつも笑顔でいるように
彼女はそこに 帰ってきたのか

すべてを受け入れるように 愛するように
その姿が 言葉にできない


―――
やっぱり最初見た時の方がよかった。
あの時ほど、なくしそうだったたいろいろなことを思い出した瞬間はないから。
書いておいて、よかった。
忘れそうな時に、思い出せるから。
きっとそれは、救いのような、、ものなのだろう。
何度でも出会える、そういうものなのだろう。
時々、どこか遠いところから、帰ってきたような不思議な瞬間がある。
いつも、その瞬間を、探している。

   Ⅱ


ただ生きているというだけが
どうしてこんなにも どうしようもないものなのだろう

どうしてこんなにも悲しく
何にも代え難いほどに愛しく
儚いほどに美しいのだろう

朝陽 そして夕焼けと 夜の星
雨と 風と そして光

痛み 悲しみ けれどもいつか必ず訪れる微笑み
寂しさ 虚しさ それでも埋めるかのように舞い降りる温もり

心に押し殺した想いの数だけ 溢れる涙が過去に点々と染みを作り
苦しみ抜いた闇の果てに 抱えきれないくらいの光を散りばめて

こんなにも世界は残酷なのに
それでも命と夢は続いてしまう

失う全てに想いを馳せると それだけで崩れ落ちそうになるくらいに切なくて
耐えられないくらいに 悲しくなる

その刹那に手を伸ばして 掴みたいと指先に触れた温もりが
こんなにも全てを色鮮やかに満たして 抱きしめてくれる

誰にも与えられなかった零れるほどの何かが
こんなにも心から溢れて止まらなくなる

生きていたくない そう思っても 何度願っても
それでも生きていたいと想わずにはいられないほどの光がある

忘れた頃に出会うもの
まるで世界が見守ってくれているかのように

ずっと傍にいるもの
片時も離れたことなんてないもの

世界とこの命は いつだって繋がっているもの

抱えきれないほどの孤独を
溢れるくらいに暖かな光で満たしてくれる

それだけで 生きていこうと思える

何度でも 巡り会って

きっと 救いみたいに

何度忘れても 再び 出会う


https://www.youtube.com/watch?v=WcRa7TRhJgE

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2018年3月25日
読了日 : 2018年3月25日
本棚登録日 : 2018年3月25日

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