要約
前半では、以下のような「相手に伝える」という行為の本質が述べられている。
相手とのコミュニケーションにおいて大切なことは「私が申し上げたいこと」ではなく「私が今答えるべき課題について相手に伝えるべきメッセージ」である。
メッセージとは ①課題②答え③相手に期待する反応 の3つが揃っているものである。
これらはこの後も本書で核となる部分であり、中盤ではこれらのメッセージを考える際に注意すべき点をMECEやフレームワークの考え方、So What?/So Why? を利用しながら述べている。
そして後半で、「答え」の要素を相手に伝える際の論理構成を ①並列型②解説型 の2つの型を用いて述べられている。
感想
新人コンサルのバイブル的な本であるため、時間をかけて読んでみた。
ロジカルシンキングと名前はついているものの、どちらかというとコミュニケーションに重きをおいた本であり、プレゼンテーションなどへの心構え的な本であると感じた。
「課題」を相手と確認した上で、「相手に期待する反応」を念頭に置きながら「答え」をMECEなフレームワークの切り口で探り、①並列型②解説型の論理構成で伝えるという全体の流れは、学生の身分からしたらよくできていると感じるものの、実際の現場では机上の空論にならないのか疑問であった。
ただ、私は相手に自分の考え方を時系列で伝える癖があるため、本書の論理構成を参考に今後コミュニケーションを図ってみようと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Process(思考)
- 感想投稿日 : 2019年12月18日
- 読了日 : 2019年12月18日
- 本棚登録日 : 2019年5月17日
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