災害で活躍する乗物たち (サイエンス・アイ新書)

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  • SBクリエイティブ (2011年10月15日発売)
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感想 : 4
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 東日本大震災での活躍を中心に,自衛隊・各国軍隊や警察・消防の航空機,艦船,車両をいろいろ紹介。
 被害状況の確認・放射性物質の調査,物資や機材・人員の輸送,救難,捜索,消火や放水など,インフラが破壊された現場で自立して任務を果たさなくてはならない。災害派遣に軍隊がうってつけというのがよくわかる。多くの機材・人員を組織的に運用していくのだから。日頃の訓練は欠かせない。
 津波にやられた港内や港外の海図を作り直す測量船も震災三日後から活動していたらしい。見えやすい救助活動なんかの陰には,こういう縁の下の力持ち的仕事がやっぱりあるんだな。心強い。
「乗物」ではないけど無人飛行機や水中ロボットなんかも載ってる。人間を乗せては行けないところにもアクセスできて重宝。
 他に人工衛星も。陸域観測技術衛星「だいち」は,2006年打上後,中越地震をはじめとする災害を記録せいてきた。東日本大震災の被災地を観測した後寿命が尽きたって。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 技術
感想投稿日 : 2012年5月23日
読了日 : 2012年5月22日
本棚登録日 : 2012年3月9日

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