「江戸しぐさ」完全理解: 「思いやり」に、こんにちは

  • 三五館 (2006年11月1日発売)
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「うたかたしぐさ」注意せねば。

・日常生活の中で、例えば掃除や洗濯とったささいに思える行動の中にも、仕事やトレーニングと同じような慎重さや注意力といった能力は要求されているのだということです。日常生活の中でのさまざまなアクションをおろそかにするなら、その人はだらしない人間になっていくだけであるといっているわけですね。何か特別なことをして特別な人間になるという考えは「陽明学」にはないんです。p174

「うたかたしぐさは信用されない」心ここにあらずという頼りない状態で、何をしても上の空でいい加減な様。こんなしぐさをする人とはつき合わないのが大人の知恵と言われていました。p215

・学びが楽しみとなるとき、心の栄養になり、いついかなる時にも自身を支えてくれます。他人とも上手に和を保ちながら成長していけます。学びで得た心の栄養こそ、人間の成熟を助け、生きる手立てとなるソフトなのです。p39

・外国で暮らしていると、自国の誇りがもてるもの、自信がもてるものがほしい。今までそれを探していたが、それが「江戸しぐさ」だった。「これだ!」と思った途端、身震いがするほどうれしかったですね。p82
・禅問答のようですが、幸福とか不幸とかいうのは、「あるといえばある、ないといえばない」p116

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ/コラム
感想投稿日 : 2012年9月29日
読了日 : 2012年9月29日
本棚登録日 : 2012年9月29日

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