いわゆる効率的勉強法の追及みたいな感じがして大嫌いな類と思ったけど手に取ったのですが、意外にもかなりよかった。著者が60代ということもあるのかもしれない。
最小・省エネ勉強法の追及で、最短直線距離の勉強法追及法がまず書いてありましたが、東大入試のときの分析にはお腹を抱えて笑いました。ハーバード時代の猿の悪知恵的勉強法もおもしろく、事前に要点を類推してノートの書き溜めをしておき、試験時にはそのノートの書き溜めをテープで解答用紙に切り貼りをして論文を作成して高得点をゲット、ハーバード300年の歴史で日本人初の最優秀成績者・ベーカースカラーの称号をとってしまったのだから、工夫をすれば突破しうるものだ。何事も知恵をだしきることの大切さを感じました。また、このような勉強法は戦時の勉強法であり、普段からの小説や哲学や経済書などの読書が本当の実力をつけるという点も省エネ勉強法をモットーとする著者から語られるというのは興味深かった。
本人のこれまでの人生をそのまま振り返って直球でぶつけて書いたことが感じられるものであり、内容はとてもよかった。題名がちょっとイカンと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
10 哲学
- 感想投稿日 : 2012年6月24日
- 読了日 : 2012年6月24日
- 本棚登録日 : 2012年6月24日
みんなの感想をみる