外為決済とCLS銀行

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  • 東洋経済新報社 (2016年2月19日発売)
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感想 : 4
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決済のすべて系の本を書いている著者。
決済リスクをいかにCLS銀行がmitigateしているかを書いている本。
決済リスクの関連リスクとしては、オペリスク、信用リスクなどがある。
決済リスクは確かにテールリスクではあるが、いざ起きた時の損失は計り知れないとはまさにその通り。
この決済を、民間期間であるCLS銀行が担っているのだからすごいとしか言いようがない。
PVP決済をすることで実質決済リスクをゼロにしているわけだが、独占以外のなにものでもないと思うのは自分だけだろうか。
ただ、ライバルが出てこないのは、決済という信用が物を言う世界で、CLS銀行は実績があるし、各中央銀行も半民半官の扱いをしているのだから安泰なんだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年3月17日
読了日 : 2019年3月17日
本棚登録日 : 2019年3月17日

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