こどものじかん 1 (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社 (2005年12月12日発売)
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本棚登録 : 1096
感想 : 77
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話がリアル!子供の世界はそんなにキレイじゃないんです。大人の支配下にある狭い鳥かごの中で、一生懸命もがいて生きてるんです。空に憧れるのは当然でしょう。
何故小学生でなければならないのか?中学生や高校生で良いだろう。…私はこう考える理由が分かりません。答えは出ているでしょう?こどものじかんと題している意味を理解しましょうよ。子供と大人の中間地点、それが小学生だからです。
このマンガの表面だけを見て嫌悪している大人こそ、絶対読むべきです!そして、自分の過去を省みれば良い。自分は清廉潔白…理想の子供だったかという事を。絶対違うよね?、もう、大人の理想を押し付けるのは止めませんか?
大人は空が危険だから閉じ込めるのではなく、危険から身を守り、生きて行ける方法を教えるのが本当!
子供は不安だから知識を得ようとするのに、大人は否定しかしていない現状…気兼ねなく聞ける状況を作っていない事こそが問題でしょう。体はどんどん大人になって行くのに。
不安な時に頼れない…結局子供に信頼されていないのだ大人は。
そして体の成長と共に、良くも悪くも好奇心が芽生える。そこでセーブ出来るかどうかは本人次第。周りの環境次第です。
家の子に限ってと現実逃避したら終わりでしょう。大人にならない子供はいませんからね!
何故子供の心の成長を素直に喜べないのでしょうか?
何故大人の先輩として手を引き、正しく導いてあげないのでしょうか?
誰でもきっと、りん達に通じるものがある筈。人を求め愛を欲する根本は一緒。
りんが大人びた行動をワザとするのは、早く大人になりたいからでしょう。青木先生に振り向いて貰う為のアピール…子供を青木先生が相手にしないとちゃんと理解しているから。
だけど諦めたくない。愛して貰いたいと足掻く…表現は過激だが、そんなりんの健気な想いを何故咎められるのか?
勿論、限度はある。しかし青木先生は絶対一線を超えない。りんが本当に好きだから。愛している相手を傷付ける訳がないでしょう?
「小学生と教師」程、世間に非難されるカップルは無い。この強固な壁を崩すのはとても楽しいでしょうね。非難されればされる程に!
昼ドラの鉄板ネタである不倫・略奪愛や、実の親子が恋愛する訳では無し…まして二人は処女と童貞ですよ?残念ながらぴゅあなんです。
子供はH=愛 大人はH=快楽・恥 と考えている様な気がします。
ロリコン、ペド…何故そんな汚らしい色眼鏡で見るのですか?二人は何か悪い事をしていますか?一生懸命恋しているだけでしょう。今の立場が「小学生と教師」なだけで!
真剣な二人を馬鹿にする権利は誰にも無い。「制限付き恋愛」のルールを破らない限りは!
確実に大人の階段を上っているりん。11巻の現時点でもう12歳だから、最低で後4年です!
りんが大人になるまで童貞を守って下さいね、青木先生!!

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ラブコメ
感想投稿日 : 2012年6月16日
本棚登録日 : 2012年6月16日

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