こちらは小説家になっても億が稼げなかった人の話。
本の冒頭でもはっきり書かれているけれど『小説家になって億を稼ごう』(新潮新書)に触発されて作られた本。
この人は架空戦記モノを中心に100冊以上の本を書いてきて、これまでどうやって作家として生き残ってきたのかが書かれている。
まあ、とにかく筆が早いなと思った。架空戦記という題材で、戦争や歴史についての知識が頭に入っていればこそ、なのだろうけれど、それにしてもすごい方だなと思った。
で、『億を稼ぐ』では、「編集者は大手出版社に入社できるほどの優秀な人物なので見くびらず付き合いましょう」とさらっと書かれていたのだけれど、『億は稼げません』では、一筋縄ではいかない編集者について書かれているのが面白かった。原稿料未払いであったり、無視されたり、色々と大変な、泥臭い面が描かれていた。この辺はその人の作家人生としての運とか、世界観にもよるところが大きいとは思うのだけれど…
『小説家になって億を稼ごう』と『作家で億は稼げません』は、対で読むと、とても面白い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月10日
- 読了日 : 2023年2月10日
- 本棚登録日 : 2023年2月10日
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