財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社 (2016年9月21日発売)
3.46
  • (22)
  • (34)
  • (43)
  • (14)
  • (5)
本棚登録 : 447
感想 : 37

個人的にはこの国の経済及び財政状態の先行きに、かなり悲観的である。であるからこの本を読んだのだが・・・
かなり意図的に楽観的に書かれた内容だ。

・日本の資産が増えていることを強調しているが、借金(国債)が増えれば、バランスシート上の資産が増えるのは当然。
・日銀は通貨発行できるので、いつでも国債を返済できると書かれているが、それが最もしてはいけないこと。
・ハイパーインフレは過去全て急速に収束した。それはそうだろうが同時に資産も急速に消失される。
・年金改革案の一押しが、年金受取返上者に勲章を渡すこと。森友学園的な人達しか希望しないだろう。
・中国の経済力を甘く見すぎ。なぜ安倍シンパ的な人達は彼の国の力を弱く評価することに一生懸命なのか?かえって対応を誤らせる事になると思う。アジア投資インフラ銀行にG7の中で参加していないのは日米のみ。これが何を意味するか考えて、これに対処する必要が有るのでは?
・Q外貨資産を持つべきか?に対しAがFXは危険でやるべきではない・・・など各所でQのAが歪められている。

これが安心派の考えでは、より不安感が増すだけなのですが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年3月29日
読了日 : 2017年3月29日
本棚登録日 : 2016年11月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする